労動基準法



 労基の3問とも最高裁の判例からの出題でした。
 労働判例100選など読み込んでいないと解答しづらいかもしれませんが、記述式ならともかく、
 語群を見ればある程度は解答できたかと思います。
 安衛は2問とも落とさない、言い換えれば落とせない問題ですので、労基・安衛で3点以上は取れ
 た問題だったかと思います。
   


 今年も難易度は低かったと思われます。最高裁判例からの出題もいくつか見られましたが、基
 本的な問題が多く、しゃろび直前対策を履修していた会員のみなさんであれば、最低ラインは間
 違いなくクリアできているでしょう。おそらく救済も入らないと思います。
 



 【問1】 労働基準法の監督機関及び雑則に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

 A 労働基準監督官は、労働基準法違反の罪について、刑事訴訟法に規定する司法警察官の職
   務を行う。

 B 労働基準監督官は、労働基準法を施行するため必要があると認めるときは、使用者又は労働
   者に対し、必要な事項を報告させ、又は出頭を命じることができる。

 C 使用者は、各事業場ごとに労働者名簿を、各労働者(2か月以内の期間を定めて使用される
   者を除く。)について調製し、労働者の氏名、生年月日、履歴等の事項を記入しなければなら
   ない。

 D 使用者は、各事業場ごとに賃金台帳を調製し、賃金計算の基礎となる事項及び賃金の額等
   の事項を賃金支払の都度遅滞なく記入しなければならない。

 E 使用者は、労働者名簿、賃金台帳及び雇入、解雇、災害補償、賃金その他労働関係に関す
   る重要な書類を3年間保存しなければならない。


 【解答・解説】

 C
 Cの括弧書きは、一瞬ひっかけにあいそうな内容ですが、このような限定列挙はないのとその他
 の肢をみても容易に解答できる問題でした。基本的事項を問う出題は、確実に解答できるように
 しておきましょう。
 C・D・Eは、「ここが出る!平成22年度本試験直前対策」ズバリ的中!でした。