労務管理その他の労働に関する一般常識



 労一選択は、最低賃金法からの出題でした。
 今年は非常に簡単な問題でした。少なくとも3点は確保できることから救済の入る見込みは薄い
 と思われます。
 


 今年も例年通り、労一については、白書系の問題が5問中3問出題されました。
 法律系は、昨年出題された労働契約法、労働組合法が再度出題され、昨今多く発生している労
 使問題、労働争議の影響を受けた問題でした。
 本試験対策としては、早い頃からの白書系の学習に加えて選択・択一ともトレンドの把握が欠か
 せなくなってきている、といえます。

 


 【問1】 労働契約法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
      
 A 労働契約法における「労働者」とは、使用者に使用されて労働し、賃金を支払われる者をいう
   とされており、これに該当すれば、家事使用人についても同法は適用される。

 B 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働ができるよ
   う、必要な配慮をするものとされている。
   
 C 労働契約は、労働者が使用者に使用されて労働し、使用者がこれに対して賃金を支払うこと
   によって成立するものとされており、当事者の合意、認識等の主観的事情は、労働契約の成
   否に影響を与えない。

 D 労働者及び使用者は、その合意により、労働契約の内容である労働条件を変更することがで
   できるとされている。

 E 使用者が労働者を懲戒することができる場合においても、当該懲戒が、その権利を濫用した
   ものとして、無効とされることがある。
 
 

 【解答・解説】

 C
 明らかにCが誤りの肢でした。ピンポイントで確実に解答できる問題ですが、消去法でも解答で
 きました。
 労一択一については、冒頭述べたとおり、白書系の問題が多いため、早めの白書対策が必要
 になってきていますが、法律系で落としてしまうとフォローが効かなくなりますので、その点注
 意して「法律系を落とさない」対策が必須といえます。