社会保険に関する一般常識



社一選択は、平成24年度版厚生労働白書からの出題です。
難解な問題に見えますが、落ち着いて解答すれば、3点は取れる問題でした。A、C、Eについては、多くの方が容易に解答したと思われます。  


社一については、選択が久々の白書でした。一方、択一はすべての問題が法律系です。労一で点がとれない場合でも、択一では社一で足きりを免れることができますので、法律系は落とせないところです。


【問6】

社会保険労務士法の懲戒処分等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。


開業社会保険労務士が委託者より呈示された帳簿等の記載内容が真正の事実と異なるものであることを知りながら、故意に真正の事実に反して申請書等の作成をした場合は、失格処分を受けることがある。


失格処分を受けると、当該処分を受けた日から5年間は社会保険労務士となる資格を有しないので、その者の登録は抹消され、社会保険労務士会の会員たる資格を失うこととなる。


社会保険労務士は、労働社会保険諸法令に関する事務の専門家として業務の遂行に当たり相当の注意を払うべきことは当然であるから、注意義務を怠り真正の事実に反して申請書の作成を行った場合等についても、その責任を追及され、開業社会保険労務士の場合は、2年間の業務の停止の処分を受けることがある。


業務の停止の処分を受けた開業社会保険労務士は、当該業務の停止の期間、社会保険労務士としての登録が抹消されるため、全国社会保険労務士会連合会へ社会保険労務証票を返還しなければならない。


厚生労働大臣は、社会保険労務士に対し戒告の処分をしたときは、遅滞なく、その旨を、その理由を付記した書面こより当該社会保険労務士に通知しなければならないが、官報をもって公告する必要はない。

 

 【解答・解説】

正答:A

社会保険労務士法の基本部分からの出題でした。きちんと同法を勉強していれば、確実に解答可能な問題でした。