労働安全衛生法



Dは、法62条(中高年齢者等についての配慮)、Eは、則518条第1項(作業床の設置等)からの出題。
Dは、法律自体初めて目にする方であっても、文章の文脈から「心身の条件」を選択することができたと思います。またEについては、足場を組み立てることを考えると、1メートルや1.5メートルという選択肢は省かれるので、2メートルか3メートルのどちらかというところまでは判断できたのではないでしょうか。



例年よりも難易度は高かったと思います。問9は基本的なところの問題であったものの、正しいものの数を選ぶパターンで出題されたため、こちらも頭を悩まされたのではないかと思います。労基も難しかったことを考えると、救済が出る可能性があるかもしれません。



【問9】

総括安全衛生管理者に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。


総括安全衛生管理者は、労働安全衛生法施行令で定める業種の事業場の企業全体における労働者数を基準として、企業全体の安全衛生管理を統括管理するために、その選任が義務づけられている。


総括安全衛生管理者は、労働者の危険又は健康障害を防止するための措置に関することを統括管理する。


総括安全衛生管理者は、労働者の安全又は衛生のための教育の実施に関することを統括管理する。


総括安全衛生管理者は、健康診断の実施その他健康の保持増進のための措置に関することを統括管理する。


総括安全衛生管理者は、労働災害の原因の調査及び再発防止対策に関することを統括管理する。

 

  A 1つ   B 2つ   C 3つ   D 4つ   E 5つ 

 

【解答・解説】

正答 : D 4つ

 

アについては、「企業全体における労働者数」 ではなく「常時使用する労働者数」が正しい。なお、イ〜オは正しいため、正しいものは4つというのが正解になる。
ちなみに、「常時使用する労働者数」は、日雇労働者、パートタイマー等の臨時的労働者の数を含めて、常態として使用する労働者の数をいう。



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