労働安全衛生法



Dは、法59条(安全衛生教育)、Eは、法3条(事業者等の責務)からの出題。
いずれも基本的な箇所なので、ほとんどの受験生は正答できたのではないでしょうか。

Eは、「ここが出る!令和4年度本試験直前対策」 ズバリ的中!(大当たり)



難易度は普通だったと思います。問8は、複雑そうに見せかけて実は非常に簡単に正答できるという問題だったようにも思います。問9・問10は、2つまで絞れたけれど、どっちにしようか...と悩んだ方も多かったのではないでしょうか?
できれば、3問中2問はとっておいてほしいところ。



【問8】

下記に示す事業者が一の場所において行う建設業の事業に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
なお、この場所では甲社の労働者及び下記乙@社から丙A社までの4 社の労働者が作業を行っており、作業が同一の場所において行われることによって生じる労働災害を防止する必要がある。


甲社 鉄骨造のビル建設工事の仕事を行う元方事業者
当該場所において作業を行う労働者数  常時5人


乙@社 甲社から鉄骨組立工事一式を請け負っている事業者
当該場所において作業を行う労働者数  常時10人


乙A社 甲社から壁面工事一式を請け負っている事業者
当該場所において作業を行う労働者数  常時10人


丙@社 乙@社から鉄骨組立作業を請け負っている事業者
当該場所において作業を行う労働者数  常時14人


丙A社 乙A社から壁材取付作業を請け負っている事業者
当該場所において作業を行う労働者数  常時14人


甲社は、統括安全衛生責任者を選任しなければならない。


甲社は、元方安全衛生管理者を選任しなければならない。


甲社は、当該建設工事の請負契約を締結している事業場に、当該建設工事における安全衛生の技術的事項に関する管理を行わせるため店社安全衛生管理者を選任しなければならない。


甲社は、労働災害を防止するために協議組織を設置し運営しなければならないが、この協議組織には自社が請負契約を交わした乙@社及び乙A社のみならず丙@社及び丙A社も参加する組織としなければならない。


甲社は、丙A社の労働者のみが使用するために丙A社が設置している足場であっても、その設置について労働安全衛生法又はこれに基づく命令の規定に違反しないよう必要な指導を行わなければならない。

 

【解答・解説】

正答 : C

 

常時使用する労働者数は50人以上になることから、労働者の作業が同一の場所において行われることによって生ずる労働災害を防止するため、統括安全衛生責任者を選任しなければならないということが分かるかと思います。また、統括安全衛生責任者を選任した場合は、店社安全衛生管理者を選任する必要はない。(店社安全衛生管理者は、統括安全衛生責任者を選任しなくてもよい中小規模(常時20人〜50人未満)の建設現場において選任が義務付けられている。)

Aは、「ここが出る!令和4年度本試験直前対策」 的中!



← 戻る