【 まずは社労士受験のきっかけ 】
わたしはあるIT関係の会社で10数年営業をやっています。
かなり厳しい営業会社で、過去には、「売れるまで帰ってくるな!」といったこともしばしば。
ただ、わたしの場合、営業という人と接する職種が好きで、営業成績も悪くはなかったので、会社を辞めて
独立しようなんて事はまったく考えていなかったんです。
しかし、30歳を過ぎたあるとき、急に今後の人生を考えるようになり、自己啓発のためにも何か資格にチャ
レンジしてみようと思ったのがきっかけでした。
その中で社労士を選択したのは、こんな理由からです。
1.独立できる(これは必須でしたね)
2.永久資格(毎年更新って面倒ですから)
3.ある程度の難関試験(簡単なものではあまり価値がないですしね)
4.サラリーマンやりながらでも合格できる(と思ってました)
わたしの場合、労働関係や年金等にまったく興味がなかったので、本当に社労士業を目指している方から
すれば、不純な理由と思われるでしょうね。
でも、世の中にはわたしみたいな考え方の人間も結構多いみたいです。
【 最初の問題点 】
社労士資格にチャレンジしようと思う人は世の中でたくさんいます。
(おそらく受験者数の何倍もいるのでは.)
しかし、たいていの人は勉強が続かず途中で挫折しています。
わたしの場合、月〜金の1日の生活は、だいたいこんなかんじでした。
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6:00 |
起床 |
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8:00 |
出社 |
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↓ |
仕事 |
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23:00 |
退社 |
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24:00 |
帰宅 |
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2:00 |
睡眠 |
土・日は仕事に行くか、どこか遊びに行っているか、”ボ〜”としているかでした。
この流れを勉強をする環境に持って行くのがまずわたしの第一関門でした。
とうぜん、仕事を変えるとか、辞めるといった選択肢はなかったので、この流れの中から空いた時間を
勉強時間にまわすということになります。
しかし問題はこの「空いた時間」です。
社労士試験を受けるために、仕事を犠牲にしたくはないし、週2日のリフレッシュ日(土・日)もできる
限り犠牲にしたくないですし、冬もスキー(インストラクタみたいなこともやってるんです)を続けて
いきたいし、などなど。
いつ勉強できるの?というか、受ける気あるの?状態ですよね。(笑)
つまりこのままだと「空いた時間」っていうのがないんです。
ですので気持ちを切り替え、「空いた時間」ではなく、「空けた時間」に勉強するようにしました。
「空けた時間」つまり自ら勉強のための時間を作るんです。
わたしの空けた時間は、つぎの3つです。
1.通勤電車で、朝・晩わざと遠回りすること。
2.営業時間の隙間を利用すること。
3.休みの日の土・日どちらかを勉強dayにすること。
また、毎日がこのスケジュールっていうのは絶対続かないと思っていたので、最低でも週1回は勉強day
を強制的に作るべく、学校に通うことにしました。
【 第2の問題点 】
社労士の勉強って正直おもしろいものではないんです。まぁ法律の勉強ですからね。
とにかく暗記もんばかりです。だから、とにかく眠たくなります。
本を開いて1分もしないうちに睡魔が襲ってくるんです。
そんなときはいくら勉強したって頭に入りません。
だからといって寝てしまえば、いつ勉強するのってことになりますよね。
でも、眠いときはいくら頑張っても頭に入らないですから、あきらめて寝ることにしてました。
そんなペースが4〜5ヶ月続き、さすがに”やばい”ってことで何か対策を考えないと・・・。
かなり悩みましたが、わたしのこの問題に対する解決策はパソコンでした。
なぜかパソコンを触っているとまだ眠気がマシだったんです。
また、たまたまこの時期は横断整理をしないと頭がパニック状態だったんで、ノートは一切使用せず、
すべてパソコンで整理・勉強することにしました。
それがすごい自分にとって効率のいい勉強方法となり、どうしても眠いときはソリティアなんかで持ち
こたえることなんかも出来ました。(笑)
勉強時間が少ないわたしにとっては、他の誰よりも効率よく勉強することが必須でした。
そこで、範囲の広い労一は捨て、基本をきっちりと押さえることに注力しました。
また、模試の点数は良くなかったんですが、あくまで自分の最高到達点は「本試験当日」だと決めていた
んで、模試の点数はぜんぜん気にしてませんでした。
【 本試験当日 】
初めての本試験。とにかく受けにきている人数に圧倒されました。
また、浪人生のように、いかにも猛勉強してきたぞ!って人がうようよしてます。
しかし、わたし自身できることは精一杯やってきたつもりだったので、絶対に受かってやるというつもりで
試験に挑みました。
試験開始前には多少緊張もしましたが、深呼吸を2〜3回すると、ここちよい緊張感にかわるもんです。
しかし、試験開始15分後、いきなりつまづきました。
労一・社一が、まったく訳の分からない問題だったんです。
このとき、学校の先生が何度か話していた言葉が頭によぎりました。
「とにかく問題文を何度も何度も読み直し、石にしがみついてでも3点をもぎとれ!」という言葉です。
午前の試験終了直前まで何十回と読み直し、考えに考え込んで、一番”しっくり”とくる回答を導き出すことに
全精力を費やしました。また、最後の最後で回答を3つ書き直しました。
午後の択一試験は、午前に力を費やしたということもありましたが、基本を確実に押さえて試験に挑んでいる
から「大丈夫」と、自分に言い聞かせながら解いていきました。
試験が終わったときは、クタクタだったことを覚えています。
【 試験結果 】
正直まったく期待はしてませんでしたが、回答速報ですぐさま確認しました。
そこで驚いたのが、なんと最後の最後で変更したところが全て正解になってました。
書き直したらダメと良く言われますが、わたしの場合はそれが決め手となりました。
結果は、選択31点・択一49点・足きりなしということで、見事合格です。
わたしの合格のポイントは、
1.他の人より勉強時間がないというハンディの中、逆に効率よく勉強が出来たこと。
2.自分にあった勉強方法を見つけ出したこと。
3.基本をしっかりと押さえたこと。
4.本試験当日の”運”(?)でしょうか。
何年も勉強している人から見ると、こんなわたしが合格したことはおかしいと思われるかもしれませんが、
社労士になるには、まずは試験に受からないことには始まりません。
「しゃろび」は、社労士を目指すあなたに、試験に受かるための情報を少しでも多く提供していきます。
また、わたしは特に仕事も頑張りながら社労士試験にチャレンジする人を応援したいと思っています。
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