あなたは社労士を受けようと思ったとき、本屋さんでテキストとか問題集をみませんでしたか?
 多分、簡単だな〜っとは思わなかったんじゃないでしょうか。
 わたしも1998年頃だったと思いますが、本屋にいって同じ思いをしたクチです。

 でもね、それは違います。「難しいんじゃなくてややこしいだけ」なのです。決して難しくありません。

 似たような法律とか決まりごとを覚えるのが多いだけです。
 でもこれはしゃろびゴロあわせや横断整理で十分あなたのものにできますから安心してください。

 さて、わたしの合格体験をご紹介しましょう。

【 1年目 】

 一念発起して勉強をはじめたのは2001年1月でした。
 某資格取得受験校への通学がその第一歩でした。

 早い人は本試験前年の6月頃から通学していますが、何も勉強したことのない人向けに設定されたコースの
 中では最終のスタートでした。

 主に、講義の進度に合わせてテキストを暗記してから次のテキストに進む、というやり方で勉強しました。
 講義のスピードが速くて週1回の講義に対して、この復習暗記はだいたい2週間遅れだったので、とても予習
 まで時間を回せませんでした。

 ただ予習はよほど余力のある人は別にして無理にやらなくてもいいでしょう。
 予習する時間があるなら1問でも多くの問題にあたった方が点数は断然上がります。

 1月〜6月まではテキストメインで、問題集は4月から始めました(これが敗因の1つです)。

 7・8月は直前対策として白書と基本事項の整理にあてました。当然、GWや盆休みも返上です。

 勉強ぐせをつけるために仕事の帰り道と休日は学校の自習室で勉強しました。
 自習室は、勉強する以外なにもすることがないので、自宅で勉強するよりは効率がいいと思います。

 煩悩の多いあなた?は試してみてください。

 勉強時間は最低でも平日5時間、土日祝祭日18時間です。
 平日は朝5時〜7時までの2時間と帰宅して21時〜24時の3時間の計5時間。

 ( 通勤時間や仕事の移動時間は計算に入れてません )

 電車や徒歩の移動時間はインプット学習に効果的です。

 あらかじめ録音した講義テープを繰り返し聴きます。
 聴きづらかったところやもう一度確認したいところはちょっと巻き戻せばいいですから便利ですし、30秒とか1分
 といった単位で時間を搾り出しますから机に座って勉強するよりも頭に入ります。

 土日祝祭日は、講義がある日はその時間も含めて18時間です。(講義はこのうち5時間)
 1週間で遅れた分を取り戻すにはうってつけです。

 さて、こうして頑張った1年目ですが、結果は残念ながら敗退に終わりました。

 選択式32点、択一式39点でした。

 選択は足切りに合わず、十分合格ラインでしたが、択一は前半の労基・安衛9/10、雇用・徴収7/10、労災・徴
 収8/10と8割をキープしました。

 ところが、午後の試験時間の半ばにさしかかり、一気に注意力が落ちて健保、厚年、国年はどん底でした。

 特に健保がヒドく3/10しか採れませんでした。労一・社一は確か5/10だったと思います。

 このように1年目は敢えなく敗退してしまったわけですが、敗因としては2つあります。

 まず1つ目は、問題集の開始時期が遅れたことです。
 もう1ケ月でも早く問題集をやっていれば合格していた可能性が高かったと思います。

 最初は問題集をやっても分からないからテキストを一通り復習してからという方法で勉強していましたが、この
 方法は本試験まで1年ほどある場合には有効かもしれませんが、時間のない場合にはお勧めできません。

 むしろ分からなくても覚えたフェーズごとに問題集に手をつけた方が点数は上がります。
 問題は1度だけ解くのではなくて、2度3度くり返し解いてください。

 わたしが問題集に手をつけたのは4月でしたが、少なくとも3月から始めた方がいいでしょう。
 個人差もあるでしょうが、3月がボーダーラインです。

 2つ目は「脳」力でしょう。
 午後の3時間40分という長丁場ですから集中力が最後まで続くと考える方がおかしいんです。
 頭がボーっとしてきたら赤信号です。手を上げてトイレにでもいくなり気分転換してください。

 1年目のあなたは初めての本試験で何をどれだけ勉強していいか分からないでしょう。でも安心してください。
 あなたと同じ様に思ってる人は結構多いんですよ!あなたは最初に決めたスケジュール通りに毎日をこなし
 ていけばいいんです。

 遅れても気にしないようにしましょう。
 取り戻せる遅れなら休みの日にでも一気に取り戻してください。
 取り戻せそうもないなら再スケジュールしましょう!

 大丈夫。あなただけが遅れるんじゃなくてみんな遅れてるんですよ。
 わたしも遅れて何度も再スケジュールしました。

 1年目のあなたはとにかく「基本」
です。決して枝葉を追ってはいけません。
 もちろんひっかけ問題なんかにまんまとひっかかってはいけませんが、あんまり細かいことにはとらわれない
 ようにしましょう。

 こうして本試験当日の解答速報で不合格確定となってから365日後の本試験目指して勉強がはじまりました。
 (といっても当日は疲れたので、帰って美味しいご飯とビールにありついて寝ました)

【 2年目 】

 さて2年目です。
 2年目は早速9月の第1週目から通学しはじめました。
 1年目と全く同じコースで基本項目に重点を置く講義が中心です。

 1年目は毎日がスケジュールの消化に追われて大変でしたが、ある程度の基本項目を抑えた2年目は積極的
 に問題集に当たりました。

 模試も1年目は通学している学校が主催する3回だけでしたが、余裕のできた2年目には他の学校の2回を追
 加して計5回参加しました。

 2年目以降のあなたは特定の学校に偏ることなくいくつかの学校で複数の模試にチャレンジしてみることをお
 勧めします。

 あなたがよく知っていると思っている条文でも角度を変えて出題されると解けないことがあります。
 また、選択対策としてもいくつもの学校の模試を受けるのは非常に効果的です。
 特にくせものの一般(非)常識対策としては数をこなすことも重要です。

 2年目の基本項目の講義は5月まで続きました。
 これに学校での答練といくつかの教科ごとのポイント学習が中心でした。

 1年目の勉強方法と大きく変えることなくスケジュールを消化しましたが、2年目は教科のローテーションを短く
 していきました。


 1教科に4日以上かかりっきりになると同じ教科が回ってくるまで少なくとも40日近くかかってしまいます。
 (労基、安衛、雇用、労災、徴収、健保、国年、厚年、労一、社一で10教科ですから)
 2年目以降のあなたは2日以内に1教科を済ますようにしてください。

 そして直前2ケ月前からはそれまで使っていた問題集の問題と解答を行ったり来たりしながらドンドン解いてい
 ってください。
 1問目をサーっとやって、すぐ解答を見て確認する。そして2問目という具合です。
 ノートに解答は書かないでください。それは今までに十二分にやっていますから時間のムダです。
 このやり方だと電車の中でもどこでもドンドン問題にあたることができるようになります。

 また2年目になると友達もたくさんできました。
 他の受験校の模試を交換したり覚えやすいゴロ合わせを開発したり、勉強一辺倒ではなく友情を育んだかけ
 がえのない期間だったと思います。

 あなたが通学しているんなら友達もできやすいと思いますが、独学で頑張っている方は情報交換も多くはない
 でしょうし、不安に思う心を自制することが難しいと思います。
 そんなときは「しゃろび」が提供しているメルマガやゴロ合わせなどの情報に耳を寄せてください。
 きっとあなたに必要なものが見つかります。

 さて、血のにじむような毎日をこなしてやっとやってきた2年目の本試験当日です。
 しかし結果は無残にも不合格でした。

 選択式34点、択一式48点でした。こう見ると十分過ぎるくらいに合格圏内なんですが、なんと選択式の社一が
 1点だったんです。
 愕然としました。

 選択式は1教科5点の配点です。全部で8教科なので40点満点となります。
 合格のボーダーラインは28点ですが、各教科少なくとも3点以上採らないといけません。
 1教科でも2点以下があると他の教科が満点であっても不合格になるんです。

 もっとも受験生の得点率が低い教科、つまり問題の難度が高く平均点が低い教科は救済措置の対象になる
 場合があり、これが適用されると2点でも合格とされる場合があります。ただわたしはこのとき1点。
 1点では救済があったとしても助かりません。

 またもや2年目の本試験当日から365日後の本試験に向けての戦いがはじまりました。
 この日は学校が主催する解答速報会に出席し、家に帰ってから白書にあたりました。
 (白書を開いた瞬間にオェッとなりましたが・・・)

 ちなみに択一は1教科10問のうち4問以上採らないといけません。
 3点だと足切りとなり、他の教科が満点でも不合格です。

【 3年目 】

 3年目に突入しました。1年で合格しようと思っていたわたしですので、こんなに長くなるとは思ってもいません
 でした...。

 3年目は運の悪い部分も得点できるようにより広範に勉強しました。
 ただ、枝葉を追うのではなく、あくまでも基本事項を中心に広く浅く知識を広げるというやり方でした。

 3年目も通学コースをとりましたが、2年目までのコースではなく再受験者向けのコースに変更しました。
 このコースでは基本事項を確認しながらも1歩踏み込んだ内容を勉強できたのでとてもプラスになったと思い
 ます。また、行政の動向とかも一緒に教えて頂きましたので、一般常識対策にはとても有効でした。

 3年目はさすがに問題集も手馴れてきましたが、改正法はチェックが重要です。
 本試験では直近に改正された法律よりも2・3年前の改正法の出題傾向が高いようです。

 2年目の社一の選択で1点という敗北を喫したわたしにとって一般常識対策は要となる重要なものでした。

 5年ごとの財政再計算の年となるこの
年は前回の財政再計算の基本方針がそのまま本試験に反映されている
 傾向があります。
 このため、厚生労働白書は前回の財政再計算を行なった年の平成11年度版から平成15年度版までの5年分
 を全てチェック
しました。

 厚生労働白書はその一部が厚生労働省のHPからダウンロードできます。
 ただ全文チェックは時間もかかりますから、ポイントだけでも5年間を通してみれば厚生労働省の考え方の変
 遷がわかってきて本試験には強い味方になります。

 それと白書対策は直前期にやるものではありません。是非とも時間の余裕のある1年前からはじめてください。
 理由は簡単です。
 先にも書いたようにかなり前から準備することによって厚生労働省の考え方が分かってきますので、一般常識
 の選択にどんな問題が出そうかとかがだんだん見えてきます。
 少なくとも足切りに合わないレベルまでもっていくことができます。

 ただこの方法は初回受験者のあなたにはお勧めしません。
 2年目以降の社労士試験にどっぷり浸かってしまったあなたが対象です。

 何故なら、一般常識の選択は社労士の受験勉強をしたことがない人ほど得点ができるからです。
 まだまだ社労士に凝り固まっていないあなたは基本事項の整理に時間を費やしてください。

 一方、2年目以降のあなたはもう白紙の頭ではありませんからあーでもないこーでもないと迷うことになります。
 そんなときのために白書を通読しておくと良いということです。

 その他、厚生労働省HPでは試験に関係する色々な情報が入手できます。
 最近でしたら女性労働白書や個別労働関係紛争解決促進法(あっせん代理)、パートタイム労働者の取扱い、
 労働契約法、離婚時の年金分割などが焦点になるでしょう。

 さぁ、そういうわけで3年目の本試験当日がやってまいりました。
 結果は、選択式35点で足切りなし。択一式は・・・55点で・・・あー!なんと厚年が3点!
 まさかの択一足切りにかかってしまいました。

 昨年、親父にまた落ちたと話したときは、「まぁ、来年また頑張ったらええやんか。」といって笑ってくれたんで
 すが、さすがに今回電話したときは、意気消沈しておりました。
 (実は、最近聞いたんですが、親父も社労士法ができる前、つまり40年以上社労士をしてます。)

 そして、この日からまたまた365日後の本試験目指しての勉強が始まりました。

 ・・・ところが!です。
 季節も秋を過ぎた11月の合格発表の日、一緒に受験した友人と近所の社労士会へ発表を見にいったら、ナント!
 合格していました!パチパチパチパチ(拍手!)。

 何故か例年では救済の入らない択一にしかも、厚年に救済が入って3点以上を○としたのです。
 おぉーーー。

 というわけでなんとかこうして3年目にしてようやく合格を果たしました。
 補助業務やってて3回も落ちられない・・・

 3回に渡って一通り失敗してますので、勉強の範囲やツボの押さえ方ならおまかせください。

 こんなわたしでも合格できるんですから、あなたもきっと合格できますよ!

 最後まで読んでいただきありがとうございます。